糖尿病の検査:HbA1cについて

糖尿病の管理の指標としてHbA1cはとても重要です。
HbA1cは、血液中の赤血球の成分であるヘモグロビンにグルコースが結合してできたものです。
この検査結果により、過去約1か月から3か月の平均血糖値を反映すると言われています。

人間ドックでもグルコースとHbA1cは検診項目になっています。
この結果から糖尿病が疑われる場合は糖負荷試験などを行い、糖尿病かどうかを診断していきます。

同じように糖尿病の一つの指標としてグルコースがあります。
こちらは血液中の血糖値を表すものですが、食事に大きく左右されるのが難点です。
前日または前々日に食事をセーブすれば値は正常値を示す可能性があります。

例えば、糖尿病と診断され、管理栄養士から摂取カロリーなど指導を受けたとします。
言われたことをきちんと守っていたのであれば血糖値もHbA1cも改善する可能性がありますが、明日は病院だからとその2~3日前から食事をセーブしたとします。
この場合、グルコースはあまり高くない値を示すかもしれませんが、それ以前の状態はHbA1cが示すので、きちんと指導どおり正しい食事方法だったかどうかがわかるわけです。

このような理由から糖尿病の管理の指標として医療機関で定期的にHbA1cを計測することが大切です。
そのほかこの検査の利点としては、コントロール目標値がわかりやすく、覚えやすいことにあります。
血糖正常化を目指すための目標は6.0未満、合併症予防のための目標が7.0未満となっています。

糖尿病の場合、怖いものがさまざまな合併症です。
それを起こさないようにするためには、HbA1cを意識し、指示通りのカロリー摂取につとめ、運動療法などを組み合わせ、医者任せにするのではなく、患者自身が意識して管理をしていきます。
糖尿病と診断された患者は医療機関で配られる糖尿病手帳を使い、体重、血圧、グルコース、HbA1cといったものを記録していきます。

糖尿病患者の正しい食事方法

糖尿病の治療の基本は食事療法と運動療法です。それが無理であれば薬やインスリン注射を使っていきます。
医師が食事指示票というのを管理栄養士に出します。食事指示票は患者の身長、体重、指示カロリーや注意点などが書かれています。

管理栄養士はそれに基づき、カロリーや栄養バランスを考え、患者に指導していきます。また食べ方も影響があるといわれています。
炭水化物から食べず、野菜を最初に食べてから炭水化物を食べるのが糖尿病の人にとっての正しい食事方法です。

患者の労作にも影響を受けるので、患者から話をいろいろと聞いたうえで、実現可能な献立の紹介などをしていきます。
カロリーばかりを気にしていても栄養バランスが偏っていては体に影響を与えます。
糖尿病の場合は患者に食品交換表を使って、1単位80Kcalという感覚を掴ませて教えていきます。
これは、目分量でだいたい何カロリー相当かがわかるようになっています。
また、食品群も表1からどのくらい、表2からどのくらいという形で教えていきます。

糖尿病の食事指導は食事を作る人に来てもらって行いますが、一人暮らしという事情から外食の多い人もいます。
外食の場合も最近ではファミリーレストランのメニューにカロリーが載っているのでそれを参考にする方法も教えています。

1回で食事について覚えるのは大変なため、継続的に食事指導を行い、見直しや改善をしているケースがほとんどです。

特に生活習慣が原因でなってしまったII型糖尿病では血糖値のコントロールができず、インスリン注射をしなければならない状況になってしまうと、もう後戻りできません。
そのため、食事療法や運動療法が重要な役目を果たします。インスリン注射は最終手段と考え、まずは食事から考えるべきです。